校了にあたり

平成28年5月6日

 6年間書き続けたHP原稿の筆をおくこととした。

 どこのどなたが見ておられるのか分からないという、スリリングな醍醐味もある。 しかし、毎月書き続ける気力も薄れ、何よりも訴えるという気迫が乏しくなった。

 文章を書くには、対象となる読み手がある程度予測がついていること・・・そこに課題なり解決法なり、書き手も読み手も何らかの意味を見出していなければ、誰もいない山奥で芝居をしても次第に虚しくなってくるのではないか。

 まあ、この種のHPの限界かもしれない。 リセットして、また新たな題材で書いていくことはあるのかもしれないが、ひとまず閉じさせていただくことにした。

 もし仮に、読み続けていただけた方がおられるとしたら誠に有難く、心より感謝申し上げたい。

 6年間は、短いようで長い期間。 写真は正直というが、まさに6年前の写真と今では相当異なる。 

 高齢者という自覚はなかったが、今はある。 物事には初めがあれば必ず終わりもある。 つまらない連続ドラマは見なくなるが、楽しみにしていたドラマもいつか終わり、そして忘れ去られる。 それで良いのだ。

 大好きな作家さんの小説を読み返えしてみると、若い時に感じたものと相当感覚がずれている事に気づく。 感性も、時とともに変化する。

 明日はきっと良い日になると信じていた若いころ。 冒険心に乏しくなり、同じ場所を好むようになった今。 流れに逆らわず、在りのままでいよう。

 皆々様のご健勝とご多幸、そしてご活躍を祈念し、このHPを閉じさせていただく。

 ご愛読に感謝申し上げ、いつの日か再開が叶いますよう、お楽しみに・・・!?

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